メンタルバランスと身体の関係について
このページではメンタルバランスとお身体がどう関係しているのか、整骨院目線でお話ししていきたいと思います。
まずはメンタルバランスとは精神状態のバランスのことを指します。このバランスを崩してしまうとお身体にどんな影響を与えるのでしょうか。
実は、心と身体は自律神経系を介して密接に繋がり影響し合っています。
ストレスや不安状態が続いた時、交感神経が優位に働き、筋肉の緊張、血行不良、内臓機能の低下が起こります。
逆にリラックスができ落ち着いている時、副交感神経が優位に働き、筋肉の緊張は弛緩し、内臓機能は活発に活動します。
要するに、心の乱れは身体の乱れに繋がります！
メンタルバランスが崩れている時に現れる身体のサイン
・防御反応や筋緊張による、首こり、肩こり、背中のはり
・血流低下、自律神経異常による耳鳴り、めまい、頭痛
・内臓機能低下による腹痛などの胃腸不調
・疲れが取れない、睡眠の質の低下
整骨院を利用している方の多くは、単なる姿勢や歪みによる慢性症状だけではなく、
メンタルバランス不安定（精神的なストレス由来）もその痛みを助長させている方が大半だと感じています。
さらには呼吸もストレスと関わっています。ストレスが強いと呼吸は浅くなり、横隔膜は動きを悪くし姿勢不良、骨盤背骨の歪みから全身のバランスを崩します。これにより筋肉のはり左右差やむくみ、疲労、慢性痛を引き起こします。
メンタルバランスに影響する3つのルート
1.自律神経ルート
心→自律神経のバランス×
不安感や過度なストレスが脳視床下部に反応し、自律神経のスイッチに異常を起こさせます。
◆メカニズム
①不安感や緊張、精神的ストレスを感じる
②脳の視床下部が異常を検知し、交感神経を優位にする
③心拍数、血圧上昇と筋肉の緊張、呼吸は浅くなる
④内臓機能の低下、特に胃腸の異常と疲労や痛みを出しやすくなる
長期間この状態が続くと慢性化してします。
2.ホルモンルート
心→ホルモン分泌のバランス
精神的なストレスを感じると、脳視床下部から下垂体、次に副腎へと連動し働き、ホルモンの過剰分泌を引き起こします。
◆メカニズム
①不安感や緊張、精神的ストレスを感じる
②脳の視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌される
③下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌される
④副腎からコルチゾールが分泌される
コルチゾールが増え続けることで慢性化し、免疫力の低下、筋肉の分解、内臓機能低下を引き起こします。
3.免疫炎症ルート
心→炎症反応
精神的なストレスを感じると、細胞がストレスを受け、血中の炎症性サイトカインを増加させます。これによって、
・筋肉、神経、靭帯の修復が遅れる
・痛みを感じやすくなる
・免疫細胞も弱体化し免疫力が落ちる
これらに対し整骨院や整体の施術が有効
人の手で施す施術には幸せホルモン（オキシトシン）の分泌を強く促す作用があります。
◆メカニズム
①皮膚や筋膜に伝わる温度刺激を受ける
②皮下にあるC触覚繊維が気持ち良い感覚を脳へ伝達する
③脳の視床下部からオキシトシンが分泌される
④自律神経が整って、心拍数、血圧を安定させる
⑤施術者の手や声かけによる安心感が痛みや心を落ち着かせる
整骨院、整体では心と体の両方へのアプローチすることが可能です。
メンタルバランスによる身体への異常を少しでも感じている方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
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